1.当検査結果の取扱いについて
当検査は予め注意事項等の説明をお読みいただき、ご同意のもとに実施いただいたものであり、当検査についての説明のとおり、医学的な診断を行うものではないことをご理解いただいたうえで実施いただいた検査となります。診断を目的とした用途や判断において当検査を取扱った際の一切のトラブル、事故、クレーム等においては、当社および関連会社に責はないことを予めご理解ください。
2.検査の目的
リスク検査「Noah」(以下、当検査)では、健常者とがん患者から得られた尿中のアミノレブリン酸代謝関連物質と酸化ストレスマーカーの解析値(基準解析値)と受検者の解析結果を照らし合わせ、リスクの度合いを情報として提示します。体内環境におけるリスクを把握することで、健康診断、精密検査などのメディカルチェックや疾患予防への対策検討等への参考として利用する検査となります。診断を目的として実施する画像解析や血液・生化学検査等に代わるものではなく、体内にがんがあるかどうかを判断する検査はではありません(がんの診断にはがん種ごとに定められているガイドラインに基づく診断が必要となります)。
3.当検査の限界
当検査は、リスク発生が発生している組織の状況や、血流の状態、周辺組織の細胞環境の状況により、尿中に排出される評価指標の量に影響する場合があります。また、細胞代謝機能に影響する可能性のある特定の医薬品・生薬、健康食品の成分等により細胞代謝に影響する場合もあります。注意事項記載のとおり、生活習慣病(がん・糖尿病・高血圧など)をはじめとする複数の疾患への罹患、服薬物の有無により、参考評価となる場合があることをご理解ください。また、現在の基準解析値に利用されているデータの多くは日本に居住する邦人被検者によるものであることをご了承ください。
4.個人情報の取り扱い
当社では、当検査を実施する過程で取得した氏名、生年月日、会社名、住所、連絡先、検査結果等の個人情報について、以下の目的のために活用します。
[提携医療機関内での利用]
・ |
当検査を行う際の氏名等の確認や結果の記載、判定など、健康状態の把握および評価 |
・ |
サービス向上・業務改善等のための資料作成・精度管理業務 |
[提携医療機関への情報提供]
・ |
年齢・性別等基本情報の検査機関への共有 |
・ |
当検査の結果報告書の作成 |
・ |
他の医療機関等との連携 |
・ |
検体測定業務およびその他の業務の委託 |
・当検査を利用する会員サービス機関
情報提供については、クリプト便(野村総合研究所グループのNRIセキュア社のサービス)を利用します。
注)個人情報保護法にもとづき利用目的による制限の例外としてお取扱いする場合がございます。
[第三者への情報提供の停止]
・本人の求めによる個人情報の開示、訂正、追加、停止、もしくは利用目的の通知を法令に従い行うとともに、ご意見、ご相談に関して適切に対応します。
5.関連書類、検体および解析データの取り扱い
当検査の解析データは、個人を一切特定できないように連結不可能な匿名化を施した後、当社提携医療機関および測定機関において、法令で定められた一定期間の間保管される場合があります。また、提出いただいた尿検体は今後のサービス向上のため、匿名化遵守のもとにおいて、他の指標等による検証、追加解析等に利用される場合があります。これらの解析結果は、個人が特定されない場合において、国内外の学会あるいは論文等により発表される場合があります。
6.当検査に影響をおよぼす要因
がん治療中の方、大腸ポリープ、逆流性食道炎(バレット上皮)、前立腺肥大、前立腺炎、高脂血症、肝機能異常、甲状腺機能異常、子宮頸部異形成、子宮内膜症、卵巣?腫、その他の前がん病変とされる疾患に罹患されている方、がんの外科切除・内視鏡切除等を施行されて間もない方は、がんに罹患していなくてもリスクランクが高くなる場合があります。それ以外でも、尿への血液の混入(泌尿器系疾患による血尿や女性の生理期間中の採尿による経血の混入など)により、リスクが高くなる場合があります。お酒を飲んだ場合、また、一部の医薬品やサプリメント、発酵系の食品などを飲んだ場合にもリスクが高くなる場合があります。一方、血流に乏しいがん組織の場合や、治療用途の鉄剤、大量のビタミンCなどの抗酸化サプリメントや、一部の医薬品を飲まれた方などは、がんに罹患されていてもリスク値が低値となる可能性があります。また、ALAカプセルの飲み方や、採尿方法、検体保管を手順書と異なる方法で行われた場合にも正しい評価結果を得られない場合があります。
7.免責事項
当検査はがんがあるかどうかを診断・確定するものではなく、また、生涯のがん罹患リスクを評価するものではありません。採尿時の体内環境リスクを統計解析値と照らし合わせ評価するもので、診断検査の受診や、予防への取り組みなどへのきっかけとしてお役立ていただくための非診断検査です。前項記載事項に該当する方、所定の実施条件と異なる手順による採尿となった方、治療目的でお薬を服用されている方等は、正確なリスク判定とならず、参考評価となる場合があることを予めご了承ください。